SEO対策の中でも「競合サイト調査」はとても重要です。競合サイトを具体的に表現すると、『あなたが上位表示させたいキーワードで、現時点の1ページ目に表示されているサイト』を指します。検索順位でいうと、1〜10位までのサイトということになりますね。
1ページ目だけで、検索トラフィック全体の60%のユーザーが流入していることを考えると、1ページ目を目指さないことにはネットからの集客ははじまりません。
下の画像は、Internet Marketing Ninjas社が公開した調査結果です。横軸の1〜20が検索順位を表しており、グラフは各順位に流入する割合を示しています。1位になれば、検索全体のおよそ21%もの流入が期待でき、逆に20位であれば、1.26%の流入しか期待出来ないということです。まさに雲泥の差、ですよね。20位以降であればアクセス皆無なのは言うまでもありません。

Internet Marketing Ninjas社が公開した『グーグルの検索結果におけるクリック率(CTR)に関する詳細な調査レポート』より
そこで今回は、1ページ目の上位TOP3を目指すための「競合サイト調査」についてお伝えしていきます。これらを取り入れることによって、貴方のサイトもじわじわと順位を上げていく事ができるでしょう。是非チェックしてみて下さい。
競合サイト調査・分析の具体的なやり方
耳を塞ぎたくなるような話ですが、まず最初に伝え無くてはならないことがあります。
それは、現状で上位表示出来ていないのであれば、それには理由があるということです。包み隠さず言うと、あなたのサイトは上位サイトに比べ「ユーザーの有益性」で劣っている、と検索エンジンから判断されているということです。
「Googleが掲げる10の真実」にもある通り、Googleはユーザーを最優先に考えています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。「Googleが掲げる10の真実」より
この考えに立ち返った時に、上位表示の答えが見えてきます。そう、すでに上位表示されているコンテンツが、現時点でユーザーにとって有益ということです。つまり、「競合サイト調査・分析」を行うことによって、上位をとるためのポイントを知れるわけです。これによって上位陣を超えるコンテンツを生み出せば、自然と上位表示させることが可能になります。
ここからが本題です。このあと具体的な方法について入っていきます。
1上位表示させたいキーワードリストの作成
まずは、あなたのサイトをどのようなキーワードで上位表示させたいかを思いつく限り書き出して下さい。1語のワードですと、上位表示の難易度がぐっと高くなりますので、書き出す際は「料理教室 八王子 (+α)」のような感じで、2語または3語のキーワードを書き出しましょう。
2キーワードリストごとに、上位20サイトを洗い出し
1で書き出したキーワードで実際に検索をかけてみましょう。「サイト名」「サイトURL」「分類(公式サイト、個人ブログ、まとめさいと、アフィリサイト etc)」を控えておいて下さい。
Googleは、過去の検索履歴等を参照しパーソナライズされた結果(一人ひとり違った結果)を返してくれるので、検索をする時は「シークレット(プライベート)モード」を使用します。これを使うことによってパーソナライズされること無く、純粋な検索結果の上位サイトを知ることが出来ます。
(ブラウザによって表現が異なりますが、Chromeであれば「シークレットモード」、Safariであれば「プライベートウィンドウ」といった機能の事です。)
3上位サイト1つずつコンテンツ内容をチェック
上位サイトの洗い出しを終えたら、今度はそのサイトの中身をチェックしていきます。コンテンツの「タイトル」「見出しなど構成」「内容」「サイトをみた感想」これらをメモしていってください。
20サイト分のチェックを終える頃には、ある程度の傾向が見えてくるはずです。更に、その傾向をまとめておきます。
4自サイトと比較し修正を加える
20サイト分の内容チェックから分かった傾向と、ご自身のサイトを比較してみます。(これからコンテンツを作る場合を除き、)すでにあるコンテンツが上位にきていないのは、ほとんどのケースでこの傾向と大きな差があります。例えば、必要な内容が書かれていなかったり、不要と思われる情報が書いてあったり、などです。
それらを考慮し、ご自身のサイトに修正を加えることで、自然と順位が上がるコンテンツへと近づきます。
5定期的にチェックし1〜4を繰り返す
1〜4で上げた内容を、定期的に実行することが理想です。1ヶ月〜3ヶ月を目安に行って下さい。このくらいの期間があれば、前の修正による順位変動が行われているはずですので、そこでさらに調整を加えるために調査・分析をしていきます。
まとめ
今回は、SEO対策において必要な「競合サイト調査・分析」についてお伝えしました。
1、上位表示させたいキーワードリストの作成
2、キーワードリストごとに、上位20サイトを洗い出し
3、上位サイト1つずつコンテンツ内容をチェック
4、自サイトと比較し修正を加える
5、定期的にチェックし1〜4を繰り返す
これらを行うことによって、自然検索に強いサイトに育っていくはずです。地道な作業ではありますが非常に大事なポイントですので、面倒がらず実践してみてくださいね。どうしても面倒….という場合には、「AI型のSEO対策」もおすすめです。